2008年 6月 「 恐れるな」

イザヤ書 第41章10節

 預言者イザヤの神様は、とても強面(こわおもて)。人間を見ては嘆き、いつも怒ってばかりです。なぜでしょう。心配で仕方ないからです。愛するがゆえに、嘆き、悲しみ、憤るのです。

 「恐れるな」というのも、決して叱っているのではありません。神様はよくご存知なのです。私たちが、いつも恐れてばかりだということを。どこかに不安を抱え、日々思い悩みながら生きていることを。だからこそ励ましてくれるのです。「もう恐れなくていいようにしてあげよう」と。なぜなら《わたしはあなたと共にいる神》《あなたの神》だから、と。

 そんな神様は、いつも《手》を動かしています。恐れの只中にいる人を集め、手を取り、助け出し、力を与え、支える―これはすべて神様の《救いの右の手》のわざなのです。

 ただ声をかけるだけじゃない。声をかけながら、いや、声をかける前から、神様の手は動き始めているのです。私たちを飲み込もうとする恐れと闘うために。



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