2008年8月 「平和の証し人」
詩編 第34篇15節
「平和の道具と」という讃美歌があります(讃美歌21—四九九番)。憎しみ、争い、分裂、疑い、誤ち、絶望の中で、平和をもたらす道具にしてください、という祈りの歌です。でもそう歌いながら、ちょっと躊躇してしまうかもしれません。どうやって平和を実現すればいいか、そもそも私に何ができるというのか……。
そんな私に、神様はこう言うのです。《平和を尋ね求めよ、追い求めよ》(詩編34の15)と。これは「平和の証し人」にぜひなってほしい、という願いです。
平和とは、とりなすこと、“ほころび”を繕(つくろ)うこと。大きく深くなってしまった傷を癒すことだってあります。ただ、大切なのはその小さな“ほころび”に気づく感性です。目を凝らして、それをじっと見つめてみる。すると、そこからひとつの祈りが生まれる。「どうか、ここに平和を」という祈りです。この祈りが原動力となって、さらに——。
そんな平和の証しをするために、私たちは、それぞれの生活の場に派遣されています。やっぱり平和の道具なのです。