2009年12月 「満員の宿屋」

ルカによる福音書 第2章7節

 待降節に入りました。クリスマスを待ち望む〝喜びの季節. というわけで、教会にも町にも光が溢れます。

 でも、この待降節、教会にとってじつは「悔い改め」の季節なのです。クリスマスに向け、心を静めて研ぎ澄ます。好きなもの、したいことを我慢する。時には断食をすることもある。まさにレント(復活日前の受難節)と同じです。

 なぜでしょうか? それは、私たちが「満員の宿屋」だからです。イエス様が生まれたとき、宿屋は満員、泊まる所がなくて家畜小屋で生まれた―あの物語のように、私たちの暮らし、そして心はいつも満員。物や人で溢れかえり、ちらかし放題ということが多いわけです。

 でもそんな暮らしを、少しでも整えようと祈りつつ過ごす。「どうぞ、ここにおいでください」と、神様のためにスペースを空ける。そうやって神様に立ち帰ることが「悔い改め」なのです。

 静けさの中に、何よりも祈りのうちにこそ、クリスマスの光は灯り、ほんとうの喜びは宿るのです。



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