2011年12月 「深まりゆく闇に」

ヨブ記 第30章26節

 クリスマスは光の季節です。それも、小さくほのかな光が似合います。なぜなら、それは闇に輝く光だからです。

 その闇について旧約聖書のヨブがこう嘆いています。《幸いを望んだのに、災いが来た。光を待っていたのに、闇が来た》ーー降ってわいたような、自分の力ではどうにもならない闇。でも、そんな闇だからこそ、神様からの光によってしか照らすことができません。

 ところで、クリスマスのことを「降誕」と言いますね。それは、救い主の誕生が、まさに神様の「下降」だと考えられたからです。上から下へ、天から地へ…。しかし神様は何よりも人間の闇の中へと「降りゆく」のです。あの飼い葉おけの赤ちゃんは、そんな神様の姿そのもの。

 闇のほんとうの恐ろしさは、底なしに深まっていくところにあります。しかし神様は、深まる闇の中をどこまでも下降し続けます。途中で色あせ、消えいりそうになっても、光はその闇をけっして去ろうとはしません。神は闇と共にあり、闇に灯り続けるのです。



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