2017年2月 「峠に立つ主」

  マルコによる福音書  9章 2 節

  ある日のこと、イエス様が3人の弟子 を伴って高い山に登ると、その姿が変わ り、服も真っ白に輝いて、そこに現れた モーセとエリヤと語り合った―。

  「山上の変容」として知られるこの場 面は、福音書の大きな転換点です。故郷 ガリラヤで伝道に明け暮れていたイエ ス様が、このあとエルサレムに向かって 歩を進めます。いわゆる受難の道が始ま る前に、こうした形でイエス様が「神の 子」であることを確認しているのです。

   このあと、エルサレム入城までのわず かな間に、イエス様は、死と復活を繰り 返し予告しながら、小さい者をつまずか せる者を厳しく叱責し、神と人に仕える 生き方を説きます。また、祈りこそ、神 様を信頼する唯一最大の武器であると、 文字どおり命をかけて教えます。

  ガリラヤからの道とエルサレムへの 道。その分岐点、いわば「峠」に立ちな がら、イエス様は「いちばん大切なもの は何か」を問い続けたのです。失望と嘆 き、そして苦悶の中で、神様の備えた道 を見つけていったのです。

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