2017年 5月 「とどまる霊とともに」

  イザヤ書11章2〜3a節

  「エッサイの根」というイザヤの預言 は、エッサイの子ダビデの家と神の都エ ルサレムの再生を約束します。切り倒さ れ、根っこしか残らないような状態にな る。しかし、その切り株から若枝が育ち、 メシア(救い主)が現れる、と。

  約束のカギを握るのが聖霊です。《そ の〔若枝〕の上に主の霊がとどまる》と 言って、切り株に注目させるのです。こ れこそ《知識と識別の霊》《思慮と勇気 の霊》《主を知り、畏れ敬う霊》である と言葉を重ねたうえで、この霊が若枝に 満ちる″とき、いよいよ新しい世界が 始まる、と宣言するのです。

   イザヤが目を凝らしているのは切り 株の傷跡。それも若い芽が現れるまでの あいだ、一見何も起きていないかのよう に見える、その内側です。時満ちるまで 働き続ける力を感じ取っているのです。

   ところで満ちる″は元々「香りを嗅 ぐ」という言葉。神様の風(聖霊)が運 ぶかすかな香りをも感じとる嗅覚。これ が私たちにも与えられているのです。

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