2018年 8月 「地を支配せよ、平和の種を蒔け」 

創世記, ゼカリヤ書

 1章 28節 8章 12節

  8月 の 標 語

聖書で「平和」 ( シャローム ) は、神様の思 いが満ち満ちた世界のことです。心の平安から、家族の絆、国々の和睦、さらに自然環境 にいたるまで、「本当はこうあってほしい」 という神様のたっての願いが聖書にはあふれています。

ところが現実はというと、これがなかなか 難しい…。地上の世界を人間の手に託したからです。その人間は、自分勝手な形で「平和」を理解し、そして都合のよい平和をめざします。神の平和≠ヘいつも傷ついている― これが地の平和≠フ実態(リアル)です。

そこで鍵を握るのが《支配せよ》という創 世記の命令です。これをどう理解するのか。 「好き勝手にしてよい」ということではありません。むしろ「管理を委ねる」ということ、 つまり神様からの信託なのです。

でも、どうすればいいのでしょうか?預 言者ゼカリヤによれば、《平和の種》を蒔くのです。自分にできる所で、小さなことからはじめ、地道に育てる。そうやっていろんな人がいろんな場で、傷ついたシャロームを癒 す協働作業が「平和をつくる」ことなのです。

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