2007年 12月 「エッサイの株から」
イザヤ書 11章 1節
これは旧約聖書の預言者イザヤの言葉です。戦争に敗れ、国土も人心も荒廃した祖国。聖書が約束するメシア(救い主)など来るものか、という声も大きくなってきました。それに対するイザヤの答えが「エッサイの株から」だったのです。
エッサイとは民族の英雄ダビデ王の父親の名。「株」というのはその血筋を引く者の中からということです。しかし、それは「切り株」、無理やり切り倒された木の切り跡からだというのです。
切りたての生々しい傷口。それが歳月を経て、すっかり堅くなってしまった。そんな切り株なんて、これ以上待っても何も出てこない・・・と誰もが思ったその時、ふと見ると、そこには小さな、まだまだ若い芽が、しかし確かに生えていた。
じつはメシアも、そんなふうに現れるんだとイザヤは言いたいのです。実際、イエス様が誕生したのは、この預言から700年以上経ってからのこと。しかし、それでも救いは確かに来る。人生の、そして心の切り株にこそ、クリスマスのともし火は宿るのです。