2018年 3月 「驚き、恐れ、従った」

マルコによる福音書

 10章 30節

  3月 の 標 語

イエス様は、ご自分の死を三度予告されました。その三回目に、弟子たちが《驚き》、他の《従う者たちは恐れた》と、 マルコは伝えます。

さらに、行く手に待つものが裏切り、 あざけり、そして十字架だ、と告げられると、さすがの弟子たちも怖くなって逃 げだした……わけではありません。そのままエルサレムへ、その先へと突き進む イエス様にただ付いていったのです。イエス様の真意を悟ったからではありません。むしろ、十字架へと一心に向かう イエス様の姿、一つひとつの言葉、そして行動に驚き、恐れ、わからないながら も従ったのです。まるで磁力に抗(あらが)えなかったかのように。

こうして弟子たちは、信仰の薄いまま、受難の道連れ〃になっていきました。しかし、その最果てにたどり着いて、 ようやくわかったのです。あの「おそれ」 は、単なる恐れではない。恐れるべきものを恐れる「畏れ」だった、と。このように、信仰は、恐れつつ従うなかで生まれ、育まれるものなのかもしれません。

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