今月の標語

2010年7月 「神の義を求めよ」

マタイによる福音書 第6章33節

 「思い悩むな」とイエス様が繰り返し語るとき、決して思い悩むことを非難しているのではありません。誰もが、日々思い煩いの渦に巻き込まれていることは百も承知だからです。でも、だからこそイエス様は励ますのです。万物に命を与え日々養う神様がついている、と。

 そこで《何よりもまず、神の国と神の義を求めなさい》と続くのですが、このうち《神の国》はイエス様の常套句。でも《神の義》はこの箇所にしかでてきません。そもそも《神の義》は、旧約聖書以来、善悪・正邪を判定する「裁きの神」と結び付けられることが多い言葉です。

 確かに聖書を見渡すと、このちょっと強面(こわおもて)の神様があちこちに出てきます。怒ったり、嫉妬したり、嘆いたり、叱咤激励したり・・・。

 でも、いつだって本気なのです、神様は。人間の過ちや思い違い、そして小さな思い煩いにもとことん関わる神様。そんな神様の「本気」を私たちが受け止めたとき、思い悩みつつ歩むための原動力が生まれるのです。