2019年 8月 「生きとし生けるものを」 

 創世記1章28節 

  8月 の 標 語

光あれ》のひと言から、すべては始まりました。光と闇、昼と夜が分かれ、空と大地と海が現れ、大空を星々が、大地を草木と動物が、海には大小の魚たちが―と続く「天地創造」の物語。神様こそが、自然の作者であり支配者だと宣言します。その総仕上げとして、最後につくられたのが、わたしたち人間です。

これを《祝福》して神様が言います。《産めよ、増えよ、地に満ちて地を従わせよ》と、地上最大の多数派となることを認め、さらに《海の魚、空の鳥、地の上を這う生き物をすべて支配せよ》と、まるで支配権を譲ったかのようです。「好きに使うがよい」と…。

しかし、この物語を貫くのは、1つの強い願いです。生きとし生けるものが《良し》とされている状態=シャローム≠ナあるように、という思い。天地は、それを表現した作品なのです。《従わせよ》《支配せよ》という命令に込められているのも、人間への深い期待です。あなたを養い育てる自然を、「我が家」のように、しっかり守ってほしい、と。

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