2020年 8月「 力を捨てよ」 

 詩編46編11節

  8月 の 標 語

 私たちの現実は、たとえ戦争状態ではなくても、必ずしも平和とは言えません。どうすれば本当の平和を実現できるのか、何をすればよいのか…。先の見えない恐れの中で、不安や苛立ちによって道が閉ざされ、歩み出せないでいることも多いかもしれません。

 そんな人たちに、詩編は「力を捨てよ」と命じます。自分の力≠捨てた人間が、逆に神様の力≠ノ満たされていく。そのことへの信頼(信仰)が新しい力になっていくのです。

 私たちたちの力は、ともすれば自分たちの感覚や価値観にそぐわないものを排除しかねません。そして、命を奪い合うことも・・・。だから、神様は命じるのです、「力を捨てよ」と。さらに神様は、イエス様を私たちの前に差し出されました。十字架のキリストは、無力そのものです。でもそれは、新しい始まりだったのです、自分の力を捨て、神様に寄り頼む、本当の平和への道が生まれたのです。

 無力の力―力を捨てることから、平和を作り出す最初の一歩が始まるのです。

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