2020年 11月「恵みの使者 」

(イザヤ書52章7節)  

  11月 の 標 語

 「《いかに美しいことか》と感動する預言者イザヤ。視線の先にあるのは、《山々を行き巡り、良い知らせを伝える者》の姿です。神様のおかげで、平和な日々ついに戻った。一刻も早く仲間に伝えなくては―この一念で千キロにも及ぶ道のりを超えてきました。

 イザヤの目に留まったのは、使者の《足》でした。ぼろぼろの履物。泥だらけ傷だらけの足。服も、顔も…。いったい、どれほどの思いが、彼を突き動かしてきたのか…。そのとき、イザヤは知ったのです。「恵みの正体を。

 恵みとは、人間の背後に働く大きな力と出会うことです。努力や計画、さらに望みすら越えた結果に触れたとき、私たちは心の底から「おかげさまで」と思い、ごく自然に「ありがたい」と感謝します。

 そんな恵みの出どころが、ほかならぬ神様だ、と語り続けるのが聖書です。まさに、恵みの使者にほかなりません。そして、み言葉を生きる群れが教会です。そこにつらなる私たちもまた、日々、恵の小さな使者とされているのです

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