2020年 12月「低きを高めるちからの主 」 

(ルカによる福音書1章51節〜53節)  

  12月 の 標 語

  イエス様の誕生を天使から告げられたマリアは、戸惑いつつもこの予告を受入れ、《わたしの魂は主をあがめ》と歌いました。「マリアの賛歌」です。全身全霊で喜びたたえるマリア。

  この賛歌は後半で、主の力づよい業を歌っています。《権力ある者をその座から引き降ろし、身分の低い者を高く上げ》と、まるで革命前夜。クリスマスには似つかわしくない「神様の実力行使」のようです。

  ただ、マリアが謳いあげているのは「力関係の逆転」、ましてや「報復」などではありません。むしろ、神の手が誰かを引き降ろしたり、高く上げているのは、高き者と低き者を同じ場所に連れてくるため。引き合わせるためなのです。場合によっては手をつながせることも… 。

  そこにあるのは神様の憐れみなのです。この賛歌は、立場や地位の入れ替えではない、新しい世界の到来を告げています。

 「主は、憐れみをお忘れになりません」

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