2021年 1月「燭台のともし火 」

(マタイによる福音書5章15節)  

  1月 の 標 語

  「地の塩、世の光」と言えば山上の説教≠フ名場面です。ただ、「世の光」と聞けば、世の中を照らす大きな光を思うのではないでしょうか。たとえば、大地に恵みをもたらす太陽のように。

  でもイエス様が思い描いているのは、「燭台のともし火」です。ありふれた、ちいさな光。それが照らす「世」も、世の中全体というより、そのごく一部。私たちの日々の暮らし、その一つ一つの日常現場を指しています。

  照らす範囲も小さいし、わずかな光量しかありません。ただ、そんなほのかな明るさも、周りが暗いと役に立ちますし、見る人をほっとさせます。ともし火に宿るそんな力に、イエス様は注目しているのです―「これが、み言葉に養われた人の姿だ」と。

  イエス様を見つめていると、心にぽっと灯(ひ)がともる。それを手に、暮らしの現場へと出かけていく。すると、その灯がどこかを、そして誰かを照らすだろう―イエス様の恵みをともして運ぶ燭台。それは、この私なのです。

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