2021年 3月「この命をささげるために」

 

(マルコによる福音書10章45節)

  3月 の 標 語

  《仕える者になりなさい》―これは弟子への命令ではありませんでした。イエス様のたっての願いでした。しかも、こう告げながらイエス様は、「エルサレム入城」を目前にした、ご自身の覚悟を言葉にしていたのです。

  《仕える》とは、誰かのためにホコリだらけになるのをいとわないことです。しかし、イエス様の場合、《命を献げるために来た》と自覚し、《多くの人の身代金》となってもかまわない、と言い切るのです。すべての人の罪を背負い、罪から解き放つためなら、この命、差し出してもかまわない、そのために神様から遣わされたのだから、と。

  「十字架への道行き」―それは文字どおり命をかけた闘いでした。イエス様にしか歩めない茨の道≠ナした。しかしそれが、後に通る者のためには恵みの道≠ニなったのです。罪を抱えながらでも、ゆるされて生きる、そしてあの「仕える愛」を誰かに届ける者になる道を、イエス様は命がけで遺したのです。

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