2021年 6月「仕合わせの群れ」

(コリントの信徒への手紙一 12章26節)

  6月 の 標 語

 教会とは、イエス様の「仕える」生き方にあこがれ、「互いに仕え合おう」と志した人たちの集いです。ただ、実際となると、難しいこともいろいろ… 。そんな産みの苦しみ≠赤裸々につづるのがパウロ。個人的な悩み苦しみから、人間関係のもつれや組織のきしみまで、私たちにもおなじみの問題が、彼の手紙には所狭しと並んでいます。

 その一つ一つに、パウロは答えます―イエス様の「仕える愛」に、いま一度立ち帰ろう、と。教会は、この愛が血潮のように流れる、生身の体のようなもの。すべての部分はつながっており、一つの部分が傷ついても、イエス様の愛が他の部分に働きかけ、癒してくれる、と。

 そうやって《共に苦しみ、共に喜ぶ》群れであり続けたい。良いことも悪いことも、少しずつ持ち寄り、少しず分かち合える。そんな生ける「キリストの体」でありたい――いつの世にあってもそう願い続ける「仕え合う」群れは、困難な時にこそ、「仕合わせ」の群れになれると、聖書は力強く約束するのです。

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