今月の標語

2022年 9月「み言葉の門が開く(2)」

(出エジプト記 20章19節)

   家や城の正面に立つ門は、内と外を区別し、中を守るのが役目です。すると、み言葉の門≠烽サうなのでしょうか。

  ふとした時に出会った聖書のひと言。その向こうに、神様がご覧になっている風景が広がっています。でも、それは壁の向こうに隠された秘密の花園。特別な鍵を持つ、選ばれし者だけが入ることを許される、特別な世界なのでしょうか。

  たとえば、旧約聖書の屋台骨と言えば律法ですが、一見高く立ちはだかる壁のように見えるかもしれません。神様の世界をのぞき見ることすら許されないかのようです。しかしそんな律法の原点は十戒。そこにこめられているのは、じつは「迷える羊の群れの主人となる」という神様の決意なのです。あの十戒は、神の民への招きだったのです。

  門は、何よりも客人を中に迎える入り口です。しかもみ言葉の門≠ヘ、訪ねる者がいれば簡単に開きます。中では館の主(あるじ)が待っています。新しい出会いを用意して。