今月の標語

2022年12月「恐れの時」

>(マタイによる福音書2の3)

  暗闇の中の小さな灯のように、クリスマスの中心には幼子イエス様がいます。一人では生きられない、弱く脆い子ども。ところがヘロデ王はこの幼子が「ユダヤの王」として生まれたことを知ると、不安を抱き、恐れたのです。エルサレムの人々も同じ。知る者みなが恐れたのです。

  子どもは可愛く純真なものと思われがちですが、たとえば旧約聖書をひもとくと、少年ダビデは巨人ゴリアトと戦い、相手の首を切り落とします。イザヤ書には、毒蛇の穴に戯れる幼子が描かれています。そんな、恐るべき力を秘めているのも子どもです。エルサレムのみなが、あの幼子を恐れたのは、当然かもしれません。

  「メシア降誕」の知らせを受けた人々にまず浮かんだのは、なんと「恐れ」だったのです。しかし、それはあくまで人間のまなざしで感じる「恐れ」です。その「恐れ」が神様を畏怖する「畏れ」へと変えられていく―クリスマスは、そのはじめの時≠ネのです。



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