今月の標語

2023年4月「 日々の十字架 」

(ルカによる福音書 9章23節)

  《自分を捨て、自分の十字架を背負って、わたしに従いなさい》(マルコ8章34節)―弟子に覚悟を迫るかのようですが、その奥から聞こえてくるのは、イエス様の覚悟です。弟子たちにうまく伝わっていないことは百も承知。でもイエス様は繰り返しこう語り、受難の道を歩みとおしたのです。まるで「この背中を見ていなさい」と言わんばかりに。

  それは、十字架の本当の意味がいつか必ずわかる、と信じていたからです。十字架に刻みつけられているのは、人間の罪深さと共に、それをゆるし、生かそうとする神様の愛の深さなのだ、と。

  じつは、イエス様の受難予告を、ルカ福音書はこう伝えています―《日々、自分の十字架を背負って、わたしに従いなさい》と。イエス様が担う十字架は、あの死によって、弟子たちにも担えるもの、しかも、日々担えるものへと砕かれる、というのです。そしてイエス様の十字架からの〝復活〟は、弟子たちの〝復活〟(再起)へと直結していくのです。



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