今月の標語

2023年6月「 まず、神の義を 」

(マタイによる福音書 6章33節)

  《明日のことは明日自らが思い悩む》《その日の苦労は、その日だけで充分である》―イエス様の言葉が、いつくしみ深く響きます。日々の暮らしには労苦が多く、私たちの人生も、いつ不安の渦に足を取られるかわからないからです。

  そんなイエス様が力を込めているのはこのひと言なのです―《何よりもまず、神の国と神の義を求めなさい》。そうすれば必要な物は与えられる……とつながるのですが、とくに大切なのは《義》です。なぜなら、これこそイエス様が旧約聖書から引き継いだ「信仰の極意」だからです。

  聖書にとって《義》とは、ずばり「まっすぐさ」。神様ご自身の思いが、まるで光のようにすーっと伸びて、この世を貫いている。人間も、そんな神様の願いに沿って生きていけたら…。完璧でなくていい。時々でもいい。何はともあれ「神様」と祈るだけでいい―自分にばかり向いている心の矢印を、神様に向けるだけで、私の歩みは整えられるのです。



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