今月の標語

2023年9月「 この弱さ、ゆえに 」

(コリントの信徒への手紙二 13章4節)

   自分の弱さを突き付けられることが、日々の暮らしでもよくあります。人生とは、弱さとの闘いなのかもしれません。

   聖書は、そんな人の弱さを〝罪〟から考えます。元の意味は「的外れ」。どうしても神様の思いからズレてしまうのが人間だ、というのです。ただ、「だからダメだ」と決めつけているのではありません。罪と向き合いながら、この弱さを抱えていくようにと促すのです。 

   そのためにイエス様が示されたのが、〝ゆるし〟でした。と言っても、私が誰かをゆるすという前に、神様が私たちをゆるしている、人間の罪深さを受け止め、一緒に抱えていこうと決意された―この〝ゆるし〟を、まさに命をかけて生き切ったのがイエス様なのです。

   その極みを十字架に見たのがパウロです。そしてイエス様を死から復活させた力が、私たちにも働いている、と断言するのです。ゆるされて生きる。弱さを抱えながら、イエス様のように生きられる―これが十字架の希望なのです。



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