今月の標語

2023年11月「 執りなす祈り 」

(ルカによる福音書22章32節)

   イエス様は祈りの人でした。でも、その祈りは私たちとは違います。ペトロの裏切りの予告では「信仰がなくならないように」と、十字架にかけられた時には「彼らをお赦しください」と、他者のために祈る―執りなす祈りなのです。

   「執りなす」というのは、仲介する、仲直りさせるという意味です、イエス様は命がけで執りなした方。私たちにできることではない特別な祈りですが、「同じようにしろ」とは言っていません。むしろ私たちにできる〝執りなし〟もあるのではないでしょうか。 

   とくに意識しなくても、週報の個人消息を憶えて祈ることは、すでにされていることです。亡くなった人を思い、声をかけるのもまた執りなす祈りと言えるでしょう。家族や友人のために執りなす。そんな身近な祈りが積み重なって「敵をも赦してください」と祈るイエス様の〝執りなし〟へとつながっていくのです。

   互いに執りなし合い、教会の新年(アドベント)を迎えましょう。



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