今月の標語

2023年12月「 エッサイの根より 」

(イザヤ書11章10節)

  クリスマスとは、〝人間イエス〟が 〝神の子キリスト〟として〝降誕〟したことのお祝いです。マタイとルカ、2つの福音書が注目したのが「誕生」で、その物語が聖誕劇の素材となっています。これに対してマルコとヨハネは、むしろ「降(くだ)る」こと、つまり天から地へと降(お)り来たったことに注目していると考えることができます。

  ただ、どの福音書も、「イエス・キリストとはそもそも何者なのか」と問いかけているのです。「一緒に謎解きをしていこう」と呼びかけるかのように…。そして、その答えを、いずれも旧約聖書の中に掘り当てました。いにしえより約束されていた救い主が、ついにイエス様という姿をとって到来したのだ、と。

  と同時に、そこには福音書ならではの隠し味が加えられました―イエス様は、その初めから十字架を背負っておられた、その命を賭して人間を罪から救い出すために。この〝捨て身の愛〟こそが「新しい約束」の正体だったのです。



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