今月の標語

2024年1月「 聴き合う群れ 」

(詩編133編1節)

  《見よ、兄弟が共に座っている。なんという恵み、なんという喜び》―この短い詩編は、礼拝に集う民への祝福が、まるで雨が滴るように注がれる、と力強く謳い上げていきます。

  この民は、じつは傷つきし者の集いでもありました。悩み苦しみ、心折れ、願いが断たれた人々。かれらが頼ったのが、聖書の神。そして、救いの約束でした。神様も、そんな想いを携え集った一人ひとりを喜び迎え、恵みを与えようとしているのです。

  ところで、どの詩編も、かつては旋律があり、賛美されていました。傷つきし者を決して放っておかない神の憐みを、共に歌いあげることで、共に信じ、共に支え合う力へと変えていったのです。

  礼拝とは、まずは神の愛を存分に受ける場、そして、その愛が群れに染みわたっていく時です。そのなかに共にいることで、一人ひとりが互いの心にあるものに耳をそばだて、聞き取ろうとする―そんな「聴き合う群れ」を、神様は憐れみの器として用いてくださるのです。



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