今月の標語

2024年2月「 インマヌエルの群れ 」

(イザヤ書7章14節)

  《見よ、おとめが身ごもって男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる》(マタイ1の23)―クリスマスでおなじみの聖句ですが、この〝インマヌエル〟は「神我らと共に」という意味です。マタイが引用したイザヤの預言に限らず、旧約聖書全体、その信仰の根っこを言い表しています。

  大切なのは、ここで「我」ではなく、「我ら」と言われていることです。主の愛がまず私に注がれる。それが私を通って周りに染み渡っていく―そんな様子が思い浮かびます。

  そもそも愛とは衝動のようなものかもしれません。愛に気づくと、心が動きます。心が動くと、体も動くからです。

  インマヌエルの約束を信じる群れにも、主の愛が波動のように、小さく、静かにうごめいています。この愛が注がれる先に、互いの心を寄せていくとき、「響き合う」群れが生まれます。そのなかの一人が「我」、この私なのです。



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